もう随分前だけど、松山市の隣の温泉郡が東温市に名前が変わりました。

温泉市の方がよかったのでは、なぞと思ったことがあります。ちょっと水気のある、温泉郡の名前の方が私は好きです。

 

毎日の人間関係がだんだんと希薄になり、乾いた関係で人と人が切り結んでいる世の中。濡れたモノがなくなってきたような気がしませんか?

 

確かに風通しがいいというのは心地いいかもしれませんけどね。

 

昔は、お米がないと隣の家から借りてきたり、野菜などのおすそ分けなど、ご近所のつきあいがありました。私の母方は農家をしていたのですが、米作から花を栽培するようになりました。主にカーネーションとグラジオラスを温泉郡で栽培してました、たまに出荷できないお花を私は抱えて、学校に持って行ったモノです。

 

物々交換などは今の乾燥した社会ではなかなかございませんよね。何というか、水脈があるような関係がいいのです。

 

だんだん歳を重ねると、雨の景色の方が好きになるのはなぜでしょうか?

 

しっとり感がはいると、景色が変わりますよね。お遍路を廻りながら小雨くらいになると、景色が最高でした。

 

お遍路をまわっていた時に、「土佐の苔寺」と言われる、二十九番国分寺(こくぶんじ)の庭園の苔庭の景色に雰囲気に心をつかまれました(私のお遍路ブログへ)




愛媛の四国中央市にある六十五番札所三角寺の樹齢三百年の桜の木の枝が苔むしていて、その景色はここだけで見ることが出来る至福でした。桜のシーズンに行ってみたいですよね。(私のお遍路ブログへ)

 

三十九番札所 延光寺(えんこうじ) 赤亀が背中に銅の梵鐘を背負ってきたというお寺、亀の御朱印が人気(私のお遍路ブログへ)

 

三十一番札所 竹林寺の雨に濡れた竹林

 

時の流れに、風景は石化してしまうと寂しいですよね。そのためには、しっとりとしたモノ、潤いのあるモノ、たちこめるようなモノが必要。勝負の時には相撲でいう力水をつけたり、清らかな水分もお忘れなく。

 

しっとりとまいりましょう。(^O^)

 

投稿者プロフィール

渡部雅泰ライター
クレストデジタルズ株式会社
代表取締役
渡部雅泰(わたなべまさやす)
東京都武蔵野市吉祥寺在住

profile
中小企業家同友会
倫理法人会
海外旅行100回以上(大学卒業後旅行代理店勤務、主に海外旅行を担当)
家族で全県宿泊挑戦中(家族で23/47都道府県)
2016年お遍路逆打結願
山下達郎さんの大々ファンです、愛媛FCボランティア